パフェグラスへのこだわりのお話し。昔々、私が東京で学生をしていた頃、雑誌でこのグラスを使って作ったパフェを見付けて一目惚れ。まだ将来の事など考えてもいないのに、このグラスが欲しくて当時の住まいの荻窪から弦巻まで電車とバスを乗り継いで「菅原グラス」にたどり着きました。カールラインというシリーズで美しく輝いているグラス達を目の前にして大興奮。帰りの事も忘れて形違いで、全種類買ってしまいました。勿論嬉しさで、重さなど苦にならなかったのを憶えています。当然開店よりずーーーーとこのグラスでパフェをつくっていました。割っては補充、割っては補充の繰り返しで・・・ところが何十年か経っていつものように、注文したら、「グラスをデザインした人は、お年でお辞めになり、このグラスを作る高い技術を持った人達が病気や定年でお辞めになり、そのまま廃番という事に。焦りまくった私は「8010の苺パフェはこのグラスじゃないと、イチゴパフェではないのです。あのグラスと共にあって8010の苺パフェなのです。どうか、どうか少しでもいいのですが、作っていただけないでしょうか.?」と、訳の解らない事を何度もお願いして、何度も断られてそれでもお願いして、そしたら、退職していった職人さん達が、そこまで惚れ込んでもらったら、職人冥利に尽きるとカールライン再制作プロジェクトを組んで8010だけのために苺パフェのグラスを作って下さったのです。今日もこグラスを見て本当に美しい素敵なグラスだと惚れ惚れしてしまいます。スガワラグラス様、有難うございます。